内部監査・内部統制 特集！
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内部統制とは企業が健全に事業活動をするための仕組みのことを指します。

株主や取締役会等が経営者を監視する仕組みである「コーポレートガバナンス」や、従業員が業務遂行に当たって守るべきルールである「コンプライアンス」も、その先には「健全な企業の運営」という目的があるので、内部統制という大きな括りの中に含まれるものと言えます。

そして内部監査とは、その「内部統制が正しく機能しているかどうかをチェックする」ことを言います。

金融庁によれば、内部統制の目的とは

・業務の有効性および効率性
・財務報告の信頼性
・事業活動に関わる法令などの遵守
・資産の保全

であり、内部統制の基本的要素とは

・統制環境
・リスクの評価と対応
・統制活動
・情報と伝達
・モニタリング
・ITへの対応

を指すそうです。あくまでも分類であって、実際は企業に属するそれぞれの人がそれぞれの立場で守るべきこと、果たすべき役割は多々あります。

内部統制を整備することで上記に関する可視化・効率化が期待できるほか、不正の芽を摘むこともでき、企業の社会的な評価が高まります。評価の高い企業で働くことは従業員のモチベーションを高めることにつながり、事業の好循環を生むことになります。

そのため、上場企業と取締役会を設置している大企業は内部統制の整備が法律で義務づけられています。

厳密に言えば企業に所属する人それぞれが自らを律し、それぞれの立場において内部統制の整備運用に携わっている、つまり内部監査の一翼を担っていることになりますが、最近では独立した部署として内部監査部門を設置しているケースも増えています。

それは、不正や不祥事を防ぐには「他の部署から独立した公平な立場でのチェック」が欠かせないからです。

となると内部統制・内部監査専門の部署に採用されるには、例えば金融庁が挙げたすべての項目について精通していなければならないように思いますが、決してそうではありません。

確かに、内部監査の対象となる要素に対して何の専門知識もないという人には難しい職種かも知れません。ただしあなたに内部監査業務の経験はなくても、特定の専門知識を足掛かりに実績を重ねていけば、きっとキャリアアップにつながることでしょう。

企業からの求人に「内部統制の全般を担当していただきます」とあっても、実際は法務、財務経理、人事ほか多岐にわたる内容をチーム全体で監査し、改善提案する仕事です。誰しも最初は未経験者ですから、あなたの武器を磨いておくことがアドバンテージになるでしょう。