履歴書の書き方

求職活動は履歴書を書くところからはじまります

企業の採用担当者が面接をするかどうか決める一番はじめの手がかりは、履歴書・職務経歴書です。特に履歴書はその判断基準になることが多くあります。履歴書に書かれているあなたのこれまでの経験だけではなく、書類の書き方もあなたの印象を左右します。応募にあわせて用意する履歴書を書くところから求職活動ははじまっています。

手書きかワープロか

以前は「履歴書は手書き」と指定されることも多くありましたが、パーソナルコンピュータが一般に普及するにつれて、「ワープロ可」という企業も増えてきました。ワードプロセッサを使えば、字の上手い下手に煩わされることもなく、内容に集中して履歴書を作成することができます。他方で、手書きの履歴書にもメリットがあります。採用担当者はひと文字ひと文字丁寧に書かれたあなたの手書きの履歴書をみて、あなたの個性をより感じてくれることでしょう。応募する企業の指定にあわせて使い分けていくとよいでしょう。

志望動機は履歴書の中であなたの個性を表現する場所

採用担当者は、あなたの人物や入社した後どのように会社への貢献してくれるかを志望の動機から想像することでしょう。「がんばります」や「よろしくお願いします」といった内容ではなく、あなたの経験が新しい仕事にどのように役立つのか具体的に書くように心がけましょう。

履歴書の書き方 (氏名住所、学歴・職歴) -1-

(1) 日付
履歴書に記入する日付は、郵送時はポストに投函する日を、持参する場合は面接日を記入します。また、和暦で表記するのが一般的です。
(2) 氏名
楷書で記入します。履歴書の中でも一番目を惹くところです。適度に大きな文字で丁寧に書きましょう。
(3) 捺印
氏名の横に捺印します。認印(みとめいん)でかまいませんが、シヤチハタ社のインキ浸透印などの使用は不可です。
(4) 写真
採用担当者にあなたを印象付ける写真はとても重要です。3ヵ月以内に撮影した縦4cm×幅3cmの写真を用意します。提出前にあわてて撮影するのではなく事前に余裕をもって写真館で撮影することをおすすめします。
カラー、モノクロどちらでも構いませんが、黒や紺色系のスーツを着用し誠実さや正義感などを印象付けられるようにしてください。だらしない印象を与えてしまうと不合格になることもありますので要注意です。
(5) 現住所・連絡先
採用企業から郵送物が届くこともあります。住所はマンション・アパート名も正確に記載します。また、連絡先は固定電話・携帯電話に加えて電子メールアドレスを記載しましょう。電話にでれる時間帯、留守番電話の有無やメールを確認できる時間など採用担当者にわかるようにします。
(6) 学歴
中学校卒業から記載することが一般的です。学部、学科まで含めた学校名を正式な名称で書き、入学年月と卒業年月を順次記載します。 卒業年度早見表
(7) 職歴
正式な社名、配属された部署名および役職を記載します。たとえ在籍期間の短い会社でも必ず記入してください。内容が事実と違うことが判明した場合、採用を取り消しになることもあります。また、 詳しい職務内容は職務経歴書にまとめます

履歴書の書き方 (免許・資格、趣味特技) -2-

(8) 免許・資格
応募する求人内容に合致する免許や資格を取得している場合は大きなポイントとなります。求人内容に関連しないものでも省略せず記載して、スキル獲得の意欲をアピールしましょう。また、応募する企業に関係する免許・資格で現在、勉強中のものを記入するのもよいでしょう。
(9) 趣味・特技
空欄は避けたいところです。あなたの長所をアピールする大事な場所です。趣味や特技が応募する求人にどのように役立つか関連付けて書くようにしましょう。
(10) 志望の動機
熱意や意欲は必要ですが、より具体的な表現で書けるように内容を考えて下さい。また、他人の例文のコピーではなく、自分なりの言葉で応募する企業の求人内容に結びつく文章をまとめて下さい。
(11) 本人希望欄
ひとつの企業で複数の職種の募集があった場合、あなたがどの職種に応募したか明記したい場合などに使用します。細かい雇用条件についての希望を書くことは悪い印象を与えてしまうこともあります。
(12) 通勤時間/扶養家族/配偶者
通勤時間に自宅から応募企業までのおおよその時間を記入します。また家族構成についての情報を記載します。

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志望動機欄が大きく記入のしやすい、転職者向けの履歴書です。熱意や意欲はもちろん、具体的に採用者に分かりやすいように書きましょう。